さて、
セルビア国内のコソボ自治州が、独立国家として独立宣言しました。
早速、セルビア国内では、暴動が多発し、独立を承認する米国大使館などが投石の被害にあっています。
日本も、米国やEU各国に同調し、独立を承認する模様ですが、インドネシアやスリランカなど国内に民族独立問題を抱える国々は懸念を表明。対照的に台湾は独立を「祝福」しています。
独立に反対のセルビアやその後ろ盾のロシアのこれからの動向が非常に気になりますが、
バルカン半島で思い出されるのは、やはりボスニア紛争。
一昨年、旅行でボスニア・ヘルツェゴビナを訪れましたが、ユーゴスラビアからの独立を宣言し、その後の国際社会の対応の結果、泥沼の内戦に突入したかの国は、内戦後10年経った今でも、首都のサラエボではあちこちに内戦の傷跡が見て取れました。
写真説明:宿泊したユースホステル前で拾った銃弾
再び、あのような悲劇を繰り返さないよう、国際社会は今回のコソボ独立については慎重な対応を求められています。
このコソボ独立問題については
集英社新書
「終わらぬ『民族浄化』セルビア・モンテネグロ」
木村元彦 著
の一読をオススメします。
2008年
国際問題から本当に目が離せません。