日記

30年ぶりの再会

実に約30年ぶりの再会。

私が4才、5才の時に通っていた地元の私立保育園。
当時の町内では唯一の保育園であったが、ここはとあるお寺が運営されていた。

一般の保育士の先生の他に、尼さんの先生が数名おられ、仏教の精神に基づいて、小さな子ども達に様々なことを教えられていた。

今日は、その尼さんの先生お二人にお会いした。
「もうあたし、81才よ。いやあでも、こんなに立派になって、うれしいわ~、あんなに小さかったのに」
先生方にとっても、4才のちびっこが30才超えているのは驚きに違いないが、何より驚いたのは、先生お二人が私の中のイメージと全然変わられていないこと。

さすがに80才を超えておられるので、少しは年をとられたなという感じはあるが、それにしてもあのパワフルさ、語り口調は当時のまんま。

「お父さん、お母さん、ご飯を食べられること、服を着られること、友達と遊べること、全てのことに感謝して、手を合わせなさい」

幼き頃の記憶がよみがえってくる。

あるとき、こんなことがあった。

給食の時間、私がいた班の一人が食事の途中にトイレに行った。それにつられて私を含めて、班員全員がトイレに行った。
トイレから戻ってくると、各人のイスが無くなっていて、机だけになっていた。そして担任の先生にそのまま立って食べなさいと言われた。

みんな訳がわからないまま、食事を済ますと、先生がこう言われた。
「ご飯の途中でトイレに行くのは行儀が悪いのよ。それもみんなして。だから罰としてイスを持っていったの」

今の世の中だと、こういうことも体罰だとかなんだとか言って騒がれるのかもしれない。
しかし、その当時は小さい子なりに、その意味をかみしめていたと思う。

思い返すとそれは厳しい保育園だった。他の子いじめるなんて事にはそれこそすさまじい勢いで怒られるし、上履きそろえて脱ぐこと、食事の前の合掌、挨拶、そうじ、いわゆるしつけの類は徹底していた。

その一方で先生手製のおやつを振舞ってくれたり、遠足、花祭り、百万遍、プール、お遊戯会、お昼寝の時間、、、楽しいこともいっぱいあった。

昨今、新聞、テレビを賑わす教育問題。
小学校、中学校、いわゆる義務教育の課程の教育も大事だが、基礎教育、幼児教育のあり方についてもやはり真剣に考えなくてはならない。
「ものごごろ」つく前に人間の行動パターンって決まってしまうと思うので。

そんなことを懐かしい先生との会話の中で考えた。

あの先生達がまだ現役でいてくださる間は、保育園の教育も安心して見てられるような気がする。

今は、別の敷地に移転してしまったが、園舎の一部は30年前と変わらぬ姿で残っていた。
そのことも少し嬉しかった。
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by ohminohito | 2006-11-29 23:27 | 日記 | Trackback

遠い昔は日本の都、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康が駆け、松尾芭蕉、白洲正子、司馬遼太郎が愛した日本の真ん中、おうみの国(滋賀県)より日々思うことを書いています。滋賀県議会議員 木沢成人


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