福島県では、県農業総合センターで行われている農林水産物の緊急時放射線モニタリングの状況を調査しました。
県内の各地域から運ばれてくる、穀類、野菜、畜産類、水産物などの試料をゲルマニウム半導体分析器で分析するのですが、この試料つくりがまず大変な作業。
作業をされる方が、手作業で、だいこんや白菜などの野菜をはじめ、肉類、魚介類などを細かく刻んでいきます。
ちなみに写真左は冨田環境・農水常任委員会副委員長。
これを刻むのが、カッターナイフの替刃。包丁などを使えば簡単なのですが、一検体ごとに完全洗浄したり、あるいは使い捨てにするのはコスト&時間がかかるので、落ち着いたのが、このカッターの刃だそうです。しかし、これを使って一日数時間ひたすら刻み続けるので、手首を痛めた職員さんもおられます。
できた試料は、こちらの測定器を使って検査します。ちなみにこの機器、一台2000万円だそうです。これがセンターには現在10台稼働しています。
試料を入れて、分析結果が出るまで一検体約30分だそうです。
右は、野田環境・農水常任委員会委員長で、しゃがんでおられる方が滋賀県からの応援職員さんです。現在福島県の15人の職員さんと共に、分析に当たられています。
原発事故以前に作付されたものは、事故後、放射線量が暫定規制値を上回るものも出ていましたが、事故後に作付され、最近収穫されたものは、規制値を上回るものはほとんど出ていないことがデータからもわかりました。
福島県さんでは「ふくしま新発売」のサイトでも、細かくこれらの情報を公開されています。
安全と安心には不可欠な事とは言え、、
福島県の農家&行政機関のご苦労をしっかりと心に留めておく必要があると感じた調査でした。