先日、県の文化財保護課の職員の方に案内して頂き、修理の様子を見学させて頂きました。
この高木神社、建立は今から約500年程前の室町時代とのこと。
こういう、歴史遺産(地域資源)があちこちにあるのが、この滋賀県、「近江の国」の特色でもあります。
流造(ながれづくり)と呼ばれる、スキーのジャンプ台のような、前方に長いスロープのある屋根を、伝統の檜皮(ひわだ)葺きで修理していきます。
細く整えた、檜皮を一枚一枚丁寧に敷き詰めて、それを竹を削って作った、釘で固定していきます。
下部を一直線にそろえて、敷き詰めていくのは、なかなか熟練した技術がいるそうですが、この伝統技術の担い手も、今や全国で百数十人ほどであるとのこと。
檜皮の入手も、昔と比べて困難になり、また数十年に1回は葺き替えをし続けなくてはならないことから、財政的な問題からも、銅版屋根に葺き替える神社も多いとのこと。
工務店の社長さん曰く、工業高校へ求人を出しても、全く応募が無い状態で、後継者を育てることが難しくなってきている状態で。。。
地域資源と、それを守る伝統の技-その継承
文化財を数多く抱える、本県にとって、重要な課題であることを再認識しました。