日記

地域資源と伝統の技

地元の旧蒲生町内にある、国指定重要文化財の高木神社で、今、39年ぶりに屋根の葺き替え工事が行われています。

先日、県の文化財保護課の職員の方に案内して頂き、修理の様子を見学させて頂きました。

この高木神社、建立は今から約500年程前の室町時代とのこと。

こういう、歴史遺産(地域資源)があちこちにあるのが、この滋賀県、「近江の国」の特色でもあります。

流造(ながれづくり)と呼ばれる、スキーのジャンプ台のような、前方に長いスロープのある屋根を、伝統の檜皮(ひわだ)葺きで修理していきます。


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細く整えた、檜皮を一枚一枚丁寧に敷き詰めて、それを竹を削って作った、釘で固定していきます。

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下部を一直線にそろえて、敷き詰めていくのは、なかなか熟練した技術がいるそうですが、この伝統技術の担い手も、今や全国で百数十人ほどであるとのこと。

檜皮の入手も、昔と比べて困難になり、また数十年に1回は葺き替えをし続けなくてはならないことから、財政的な問題からも、銅版屋根に葺き替える神社も多いとのこと。

工務店の社長さん曰く、工業高校へ求人を出しても、全く応募が無い状態で、後継者を育てることが難しくなってきている状態で。。。

地域資源と、それを守る伝統の技-その継承

文化財を数多く抱える、本県にとって、重要な課題であることを再認識しました。

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by ohminohito | 2007-10-24 23:24 | 日記 | Trackback

滋賀県議会議員 木沢成人 が日々の活動等を記しています。滋賀県議会会派「さざなみ倶楽部」幹事長。東近江市蒲生赤十字奉仕団団員。近江市消防団員。日野ライオンズクラブ理事。滋賀県がん対策推進議員連盟幹事。彦根東高、早大卒。


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