畳の上で死ぬこと

昨日は、午後、「市民が考える医療フォーラム」に出席

長野県泰阜村の佐々木学診療所長を招いて、「在宅死」のあり方について学びました。

泰阜村と言うと、以前、田中康夫知事が住民票を移したことでも話題にもなりましたが、

伊那の山間のこの村は、在宅福祉の先進地として有名です。

そこで、医療から介護までを一手に引き受けている、佐々木医師は、

これまで多くのお年寄りを、彼らの自宅で看取ってきました。

ユーモアたっぷりに話される、先生の人柄を見ていると、こういう人柄への信頼があるからこそ、在宅死や地域医療が成り立っているんだと実感。

また、小さな田舎の泰阜村だからこそ、「地域」の文化や伝統に根ざした、コミュニティがしっかり残っており、そのような住民相互の信頼があるからこそ、介護、福祉、医療が成り立っているという部分にも納得。

先生もおっしゃるように、少し都会というか、発展してきている町では、なかなかそうはいかない。
だから、「在宅死」を望む人がいても、なかなかそこまでは持っていけない現状があると。

畳の上で、死ぬ。
家族に看取られて死ぬ。

生まれてきたからには、いつかは旅立つ時が来る。

最後くらいは、理想の形に持っていける社会というのが、「幸福」な社会ということでしょうか。

とすると、日本はまだまだ不幸な社会ですか、ね。
by ohminohito | 2007-06-17 23:30 | Trackback

滋賀県議会議員 木沢成人 が日々の活動等を記しています。滋賀県議会会派「さざなみ倶楽部」幹事長。東近江市蒲生赤十字奉仕団団員。近江市消防団員。日野ライオンズクラブ理事。滋賀県がん対策推進議員連盟幹事。彦根東高、早大卒。


by ohminohito
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31