ここは、天女の羽衣伝説で有名な町で、豊臣秀吉の「賤ヶ岳の合戦」ゆかりの地でもあります。
余呉町観光協会
そんな余呉町といえば、昨年、いわゆる放射性廃棄物の地層処分場候補地に名乗りをあげ、新聞やテレビを賑わせました。
町民の方の反対署名活動が実り、前町長が候補地応募を撤回したのも、記憶に新しいですが、その余呉町で、本日より新しい町長を選ぶ選挙戦が始まりました。
その候補者の一人の出陣式に朝からお邪魔させて頂きました。
選挙通の方、組織の方から見ると、段取りや、いろんな手配の面でゴタゴタして、「何やっとるねん!!」って感じなのかもしれないけど、逆に、純粋に「町を良くしよう」「候補者を応援しよう」という一般住民の方の「普通の感覚」「手作り感覚」が前面に出ていて、アットホームな式であり、事務所でした。
実際私も、「若いにいちゃん、てつどうてえな~」の声のもと、飛び入りで、テントの仮設や看板設置などのお手伝いをさせてもらいました。
事務所の壁には、町民(小さな子どもも含む)の方の「余呉町どんな町にしたいか?」という問いに対する手書きのメッセージがたくさん貼られており、住民の方々の地元への愛着が感じ取れました。
もともと豪雪地帯の小さな町で、大きな産業の立地もなく、財政状況が逼迫した中、処分場誘致の話も、国からの助成をあてにした試みでした。
果たして住民の皆さんが新たな町政を誰に託すのか、注目される選挙でもあります。
さて、お昼前まで事務所にお邪魔した後、同行の数名の方と昼食を取りに町内の余呉湖畔のお店へ。
徳山鮓
木の室内からの余呉湖の眺望が素晴らしいこのお店は、地元近江の伝統食にもこだわっておられます。
モロコの甘露煮
鰊と大根の麹漬
鮒ずしの吸い物
鰻の白焼き
などなど、あっさりの中にも、どこか「ほっと」するような素朴な味を楽しませて頂きました。
鮒ずしはそのままでは何度も食べたことがあるんですが、吸い物ははじめて。
でも、お出汁と合わせた鮒ずしの酸味が、またいつもとは違った感じで、とても美味しい一品でした。
食へのこだわりは相当なものですが、ご主人はとても気さくな方なので、ぜひ一度訪れてみてください。
地域の資源を有効活用すれば、日本の「田舎」は必ず甦ります!
そうだ、余呉へ行こう!