日記

迂を以って直と為す

社会に出て、働くようになってからですが、ずっと読んでいる本があります。

「孫子」 
町田三郎訳 中公文庫

もう、何百回と読んだと思うし、黙読だけでなく、繰り返し音読してきました。


中国古典の中でも、有名な兵書の一つですが、戦い、戦争という狭いジャンルにとどまらず、広く人生、処世の哲学として読める本だと思います。

その「孫子」の軍争篇の中に表題の言葉があります。


すこし長く引用すると


軍争の難きは迂を以って直と為し、患を以って利と為す。故にその途を迂にしてこれを誘うに利を以ってし、人に遅れて発して人に先んじて至る。此れ迂直の計を知る者なり。


簡単に訳してしまうと、

有利な地点に辿り着こうとする場合は、あせらず、むしろ回り道することを心得よ


と言った内容になるでしょうか。



実社会においても、


人に理解してもらうことってなかなか難しいですよね。


それで、てっとり早く。。。という気持ちになることも。


でも皆さんの地道なコツコツが、ゴールへの近道でもあるということは、もう1000年以上前から言われてることで。


ゆっくりがんばりましょ!



「孫子」の言葉はまたいろいろ書いて行こうと思います。
by ohminohito | 2006-12-15 23:23 | 日記 | Trackback

滋賀県議会議員 木沢成人 が日々の活動等を記しています。滋賀県議会会派「さざなみ倶楽部」幹事長。東近江市蒲生赤十字奉仕団団員。近江市消防団員。日野ライオンズクラブ理事。滋賀県がん対策推進議員連盟幹事。彦根東高、早大卒。


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