「孫子」
町田三郎訳 中公文庫
もう、何百回と読んだと思うし、黙読だけでなく、繰り返し音読してきました。
中国古典の中でも、有名な兵書の一つですが、戦い、戦争という狭いジャンルにとどまらず、広く人生、処世の哲学として読める本だと思います。
その「孫子」の軍争篇の中に表題の言葉があります。
すこし長く引用すると
軍争の難きは迂を以って直と為し、患を以って利と為す。故にその途を迂にしてこれを誘うに利を以ってし、人に遅れて発して人に先んじて至る。此れ迂直の計を知る者なり。
簡単に訳してしまうと、
有利な地点に辿り着こうとする場合は、あせらず、むしろ回り道することを心得よ
と言った内容になるでしょうか。
実社会においても、
人に理解してもらうことってなかなか難しいですよね。
それで、てっとり早く。。。という気持ちになることも。
でも皆さんの地道なコツコツが、ゴールへの近道でもあるということは、もう1000年以上前から言われてることで。
ゆっくりがんばりましょ!
「孫子」の言葉はまたいろいろ書いて行こうと思います。