少なくとも江戸時代から続いていることは明らかなこの行事。かつては山腹から涌き出る水を、農業用水として使用するため、水路を維持管理していたことに由来します。
近代の土地改良終了後は、農業用排水路の堆積土砂上げが主な作業となりますが、これがなかなかの重労働。
農業は、本来の「食料生産」という価値以外に、「水源涵養」「洪水防止」「土壌環境維持」「気候調節」「景観保持」等の様々な「多面的機能」を有しており、その金銭的価値は莫大にのぼりますが、こうした機能の維持は、日本各地で我々の様な集落活動によって成り立っております。
当たり前の話ですが、カリフォルニアで生産される「カルヒカリ」では、日本における土地に根付いた「多面的機能」を発揮することは出来ず、また、当然ながら、価格に、そのコストもオンされておりません。
非農家や都市住民の「消費者」が、こうした事をしっかり理解してくれれば、TPPを巡る諸課題も自ずと解決するでしょう。
あなたと共に
滋賀県議会