今夏の節電対策の取組についてヒアリングさせて頂きました。
入口受付には「敬天愛人」の文字が。
関西電力からの個別の節電要請に対し、環境安全部の澤田さんを始めとするチームの皆さんで、数10W単位からの細かい積み上げで、工場全体でどれだけ節電できるかをペーパーにて計算表示されておりました。
まさに、現場はこの積み上げが生きた数字です。
しかしながら、マイナス15%というのはなかなか厳しいのが現状・・・
そんな中、私が昨年末の議会で取り上げ、以後、京セラさんとも情報交換を重ねてきた「地中熱利用」について、工場施設内の休止井戸を利用して、実証試験を行っておられました。
年一定、約16℃の地下水熱を利用し、工場内で既に使っていたファンコイルユニットを通して、冷風を起こすという至ってシンプルなプラントですが、現場の技術屋さんの相違工夫と「あるモノ活かし」の発想で、低コストで組み立てておられるところがミソです。
残り一か月試験をした後、節電要請がかかる(であろう)7月2日以降は、工場内の食堂エリアの空調に利用する予定であります。
現場合わせの取組は、他の工場でも応用できるのではないでしょうか。
併せて、これも以前にお願いした災害時の非常用水の供給システムについて、現場でまとめ頂いたものを見せて頂きました。
井戸からくみ上げた地下水で満たされた300tの貯水槽(常時備蓄分)から、太陽光発電と自動車積載などの既存バッテリーの電源を利用し、ポンプにて給水するシステムです。
おおよそ一日200L使用(節水後)と仮定し、500軒の三日間分の供給量となります。
操作盤内にブースターケーブルがあるのがわかりますが、とにかく新型の高い蓄電池を装備ということではなく、大量に事業用車のバッテリーを使えるようにしてるのがポイント。これも技術屋さんの「知恵」です。
こちらはお得意の太陽光パネル。現在手動で動かしておられますが、もうすぐ太陽光の方角へ自動制御で無向きが変わる仕様になる模様。
地元の東近江市役所の防災担当へ話を持っていったら、反応が今一つだったようなので、まずは、当地の地元自治会か、蒲生地区まちづくり協議会と災害時の協定を締結すべく、現在調整中です。
無理なお願いかと思って提案させて頂いた二つの案件を、短期に、しかも具体的利用が見通せる形にまとめあげて下さった「技術屋」の皆さんにはホントに頭がさがります。
さすが、世界企業!!!